DAHON routeのスプロケットを交換するぞ(計画編)
ダホンルートを買って3週間で300kmくらい走った。
さすがにこのくらい乗ると、いいところ、悪いところが分かってくる。
DAHON routeの良いところ
なんと言っても乗りやすいところ。
柔らかいサドルと、自由な乗車位置のおかげで疲れにくいし、尻も痛くならない。
世の中にはたくさん自転車があるけれど、サドルとハンドルの位置を自由に、それこそサイクリング中にでも工具いらずに簡単に調整できるものは少ないらしい。
ダホンルートだと速く走りたいときはハンドルをぐっと下げて前傾を強めるし、疲れてきたらハンドルを上げて体を起こしたり、さらに言うとサドルの上げ下げで座る位置を調整して、尻への負担を和らげることができる。
そこが折りたたみ自転車の割に遠出できるポイントかも知れない。
よく見るクロスバイクの謳い文句で、
「10km程度の通勤通学にオススメ」
というのがあるけど、ダホンルートは折りたたみ自転車のくせに片道30km程度は余裕だしね。
あと、最初からグリップがエルゴノミクスになっているのがいい。
体重を腕で支えやすいから、腕・足・尻の3点で分散しやすい。
Route - PRODUCT | DAHON OFFICIAL SITE - ダホン 公式サイト
どうせすぐ買い換えるものではあるけど、これがオシャレな丸形だったらすぐ疲れちゃって、グリップがダメになる前に乗らなくなっちゃうかもしれない。
そんな感じで、安いわりによく走るし長く乗っても平気だし、見た目もかわいいところが気に入っている。
多少重いけど、折りたたんで玄関の片隅にしまっておくにはちょうどいいし、大変コスパがいい自転車だ。
DAHON routeの悪いところ
とはいえ、イマイチだと感じるところもないわけではない。
DAHON routeはかなり遠くまで走れるのだけど、それは20km/h未満くらいで長距離ポタリングするときの話。
7速で25km/hも出ないので、郊外をひた走りたいときなどに力不足を感じる。
北海道には安全にぶっ飛ばせる道がたくさんあるのに、これが非常に残念なのだ。
自転車の速さは、
前輪の歯車÷後輪の歯車×車輪の外周×クランクを回す回数
で決まる。
DAHON routeにあてはめると、
フロント52枚÷リア14枚なので、クランクを1回転させるたびに車輪は3.7回転する。
ここに外周1,490mmをかけて、クランクを1時間に4,200回(70回/分)回すとすると、時速23kmになるという計算だ。
ちなみに同じくDAHONのエントリーモデルであるBoardwalkは7速が11枚なので、
52÷11×1,490×4,200
で、同じ速さで足を回転させれば時速30kmも出ちゃうのだ。
分母が違ってくるので、たった3枚の歯車の違いでかなり差がついてしまう。
だったら歯車を交換すればいいだろうという話になるんだけど、実はそれも難しい。
ダホンルートの歯車(スプロケット)は、いまは安い自転車にしか使われていないボスフリーという方式をとっているため、交換できる種類がほとんどないのだ。
対してボードウォークはいま主流のカセットフリー式で、歯車だけをスポッと取り替えちゃえばいいのでかなり融通がきく。
じゃあダホンルートもカセットフリーにしちゃえばいいじゃん、という話になると、ハブからスプロケットからホイールまで! 総取っ替えになってしまうのでものすごいお金がかかってしまうのだ。
この点が唯一、ボードウォークに負けた、と痛感したところだった。
ほかは好みの問題で済ませられるんだけど、ボスフリーだけはなあ……。